催眠術ゲンガー+ラッキー+ジャラランガ(第1回ギャラクシーオフ優勝構築)

2018年4月1日に開催されたWCS2018ルールの対戦オフ会、第1回ギャラクシーオフで優勝した構築を紹介します。
7世代初の構築記事で読みづらい点もあるかと思いますが、最後までお付き合いいただけたら幸いです。

【構築概要】
霊獣ランドロスの威嚇、ラッキーのサイドチェンジでメガゲンガーの催眠術の試行回数を稼ぎ、ラッキー・ジャラランガの積み技の障害となるポケモンを止めたら、小さくなるやジャラランガZを積んでいく。

【構築経緯】
INCMarchでレート1773を記録したばりーさんの催眠術メガゲンガー+ラッキーの構築(http://varrypoke.blogspot.jp/2018/03/inc-1773.html?m=1)
に興味を持ち、自分でも考えて使ってみることに。
パーティコンセプト上、メガゲンガーとラッキーは確定とし、3匹目に威嚇でメガゲンガー、ラッキーの低めな物理耐久を補いつつ、電気の一貫を切れる霊獣ランドロスを採用。
4匹目に重めな霊獣ランドロスやゲンガーの催眠術展開の障害となるカプ・コケコ、カプ・レヒレのフィールドを書き換えつつ上から縛れるスカーフカプ・ブルルを採用。
5匹目に空いているZ枠、ジャラランガの苦手な対フェアリーへの厚さ、ラッキーの苦手なカミツルギガオガエン等を起点に出来て自らも強力な勝ち筋となるジャラランガを採用。
6匹目に補完のメガ進化ポケモンとして対雨、ラッキーが通らないモロバレルギルガルドテッカグヤ、ゲンガーに対して強く、S操作も出来る追い風搭載のメガリザードンYを採用し、構築が完成しました。

【個別解説】
メガリザードンY

性格:控えめ
実数値:185-×-112-198-146-128
努力値:252-0-108-4-84-60
特性:もうか→ひでり
持ち物:リザードナイトY
技構成:熱風/オーバーヒート/追い風/守る

H-B:A197メガメタグロスの思念の頭突き確定耐え(サイコフィールド有り)、霊獣ランドロスのA197ダブルダメ岩雪崩確定耐え
C:余り(H181-D120メガガルーラをオーバーヒートで確定一発)
H-D:C147カプ・コケコの10万ボルト確定耐え(エレキフィールド有り)、C222メガゲンガーの嘘泣き+ヘドロ爆弾確定耐え
S:準速75族(カプ・ブルル)抜き

追い風を通したり、ラッキー・ジャラランガの障害となるポケモンの攻撃を耐えて確実に倒すために耐久に大きく努力値を割いた型を採用。
配分はカ・エールさんの記事のものを使わせていただきました。
技構成は、高火力一致範囲の熱風、ワイドガードケアとメガゲンガーモロバレルギルガルド等のラッキーが苦手とするポケモンを一撃で倒すことが出来るオーバーヒート、対雨やジャラランガを生かす事のできる追い風、選出時は役割が多いため大事に扱う必要があるので守るを採用しました。

霊獣ランドロス

性格:控えめ
実数値:165-×-110-172-100-143
努力値:4-0-0-252-0-252
特性:威嚇
持ち物:突撃チョッキ
技構成:大地の力/ヘドロ爆弾/めざ氷/地割れ

威嚇ガオガエン解禁によって、ガオガエン+霊獣ランドロス(ボーマンダ)のような威嚇2枚の構築や、メガゲンガージャラランガカプ・ブルルといった構築が流行していることや、パーティに浮いているポケモンリザードンしかいないことを考えて特殊型での採用。
配分は、原案では控えめHCでの採用でしたが、S振りカプ・レヒレ、控えめジャラランガの上を取りたいことや霊獣ランドロスミラーを考えて準速のCS振り。
臆病最速にすると火力不足になります。
持ち物は技範囲が広いので柔軟に動きたかったのと威嚇枠としてメガゲンガー、ラッキーを生かすため長生き出来るように突撃チョッキを採用しました。
技構成は一致打点の大地、主にカプ・ブルルカプ・レヒレへの打点としてヘドロ爆弾、相手の霊獣ランドロスへの打点を意識してめざ氷、ラッキーのサイドチェンジやゲンガーの催眠術で試行回数も稼ぎやすく、突破しにくい相手のラッキーなどの高耐久ポケモンを強引に突破できる地割れを採用しました。

ジャラランガ

性格:臆病
実数値:151-×-145-152-125-150
努力値:4-0-0-252-0-252
特性:防音
持ち物:ジャラランガZ
技構成:スケイルノイズ/かえんほうしゃ/竜の波動/守る

Z枠、エースとして採用。
苦手なフェアリータイプ(主にカプ系統)に対してカプ・ブルルメガゲンガー、霊獣ランドロスが打点を持っていることや、ラッキーを意識した選出をされることが多いことから、ジャラランガZを容易に決められる試合が多かったです。
性格、特性は相手のジャラランガが重めなので、ミラーマッチに強い臆病、防音での採用としました。
技構成はZ技かつ範囲技となるスケイルノイズ、対鋼打点のかえんほうしゃジャラランガミラーやワイドガードケアの一致打点である竜の波動、Z技発動前後の盤面を整えたり、Z技発動後のジャラランガとラッキーが並んだ際に、放置出来ない火力のジャラランガを守らせながらラッキーが小さくなるを積む展開が強いため守るを採用しました。

カプ・ブルル

性格:陽気
実数値:147-178-136-×-118-139
努力値:12-220-4-0-20-252
特性:グラスメイカ
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:ウッドハンマー/ウッドホーン/馬鹿力/岩雪崩
A:ウッドハンマーでH177-B136カプ・レヒレ確定一発(グラスフィールド無し)
H-D:C182ヒードランのダブルダメ熱風確定耐え

メガゲンガーの地面弱点を補いつつ、エレキフィールドミストフィールドによる催眠術の妨害をケアできるフィールド要因としてカプ・ブルルを採用しました。
持ち物、配分はメガゲンガーカプ・ブルルの並びから影踏みによる有利対面を活かして上から攻撃の出来るASスカーフで採用。
技構成は強力な一致打点のウッドハンマー、打ち合いに強い一致打点のウッドホーン、鋼タイプ(主にヒードラン)への打点として馬鹿力、ウルガモスリザードンへの打点として、岩雪崩を採用しました。
岩雪崩は殆ど使う機会が無かったため、叩き落とすを受けた後などに意表をつくことができる守るを採用してみても面白いかと思います。

メガゲンガー

性格:臆病
実数値:166-×-101-191-116-200
努力値:244-0-4-4-4-252
特性:呪われボディ→影踏み
持ち物:ゲンガナイト
技構成:祟り目/ヘドロ爆弾/催眠術/守る

メガゲンガー+ラッキーのコンセプトから採用。
性格はカプ・コケコやメガゲンガーミラーを考えて臆病。
配分は催眠術の試行回数を稼ぐためにHSベースにしました。
これでも無振りカプ・コケコやカプ・テテフであれば高乱数で倒すことが出来ます。
技構成は、ラッキーやジャラランガの積む隙を作る為の催眠術、フェアリータイプへの打点としてヘドロ爆弾、催眠術とのシナジーを発揮する祟り目、影踏みでの盤面ロックの為守るを採用しました。

ラッキー

性格:図太い
実数値:355-×-62-×-125-73
努力値:236-0-252-0-0-20
特性:自然回復
持ち物:進化の輝石
技構成:地球投げ/卵産み/小さくなる/サイドチェンジ

H:16n+3(グラスフィールド回復効率最大)
S:無振り50族(マリルリメガクチート、ラッキーなど)+3

メガゲンガー+ラッキーのコンセプトから採用。
性格は、物理耐久に不安がある為図太いで採用。
配分は、H252振りしなくても充分硬いので、少し素早さに回すことで同族に対して有利に動ける様にしました。
特性は、序盤で凍ったりした時に交代することで回復できる自然回復。
持ち物は進化前のポケモンなのでもちろん進化の輝石、持ち物補正込みでB93D187まで上昇します。
技構成は、小さくなる、卵産みは確定として、削りの手段として地球投げ、コンセプトかつメガゲンガー、霊獣ランドロスとラッキーのサイドチェンジと相性の良いポケモンが多いのでサイドチェンジを採用。
ただでさえ凶悪な技なのに、小さくなるを積んだあとのサイドチェンジは技を透かすだけでなく、当たらないことがあるのでかなりのアドバンテージを取ることが出来た。

【選出プラン】
・ラッキーを通して勝つ(時にはTOD狙いも)
・ラッキーにヘイトを集めながらジャラランガを通して勝つ
・ラッキーで選出誘導してエース(リザードンジャラランガ)を通して勝つ

この構築の主な勝ち筋としては上記の3つがあると考えているので、選出時にはどの勝ち筋を目指すのかを意識して選出しています。

ギャラクシーオフでは、先発メガゲンガー・霊獣ランドロスで威嚇を撒きつつ影踏みロックからの催眠術で後発のラッキー、ジャラランガで積み技を使う選出が1番多かったです。
雨パやテテフグロスメガクチートに対してはメガリザードンYを、雨パ、バンギラスカプ・レヒレミロカロストリトドン入りに対してはカプ・ブルルを必ず選出するようにしていました。

【参考にした記事リンク】
※問題があれば削除しますので、Twitter @__shana__までご連絡ください。

INC使用構築 素催眠ゲンガー+サイチェンラッキー 最終1773(ばりーさん) http://varrypoke.blogspot.jp/2018/03/inc-1773.html?m=1
軸となるゲンガーラッキーの考え方を参考にしました。

VGC2018 S1WCS最終2位2006 INC January1832構築・カビクレセ(カ・エールさん)
http://www.emolgame.jp/blog-entry-184.html
メガリザードンYの配分を使わせていただきました。

VGC2018 第17回あいオフ優勝構築ゲンガー+カプ・ブルルジャラランガ(さしすさん)
http://www.emolgame.jp/blog-entry-180.html
メガゲンガー+スカーフカプ・ブルル、ミラーマッチに強い臆病ジャラランガの考え方について参考にしました。

【ギャラクシーオフでの戦績】
※敬称略です

・予選ブロック
①マリン 勝ち レヒレグロス
②R4 負け マンダ
③るしふわ 勝ち ラグラージ
氷雨の命 勝ち コケコグロス
⑤よっしー 勝ち レヒレグロス
4勝1敗、予選ブロック1位抜け

・決勝トーナメント
ベスト16 天音 勝ち リザクレセカビ
ベスト8 エーミール 勝ち テテフグロス
ベスト4 DODO 勝ち トノスター雨
決勝 カラメル 勝ち リザクレセカビ
8勝1敗、優勝

【決勝トーナメントツイキャス録画】
ベスト16 vs天音
http://twitcasting.tv/galaxyunieru/movie/453664182

ベスト8 vsエーミール
http://twitcasting.tv/galaxyunieru/movie/453670870

決勝 vsカラメル
http://twitcasting.tv/galaxyunieru/movie/453686147

【レンタルQRチーム】
https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-AFC0-44E2